4月27日に西宮苦楽園口のパーソナルトレーニングジムReMake様にて
【サッカーにおけるアジリティトレーニングのアップデート】、

5月16日には若手セラピスト・トレーナー向けのオンラインサロンNEXUS様主催で
【サッカー選手におけるアジリティ向上のトレーニング】

上記2つのセミナー講師を務めました。

セミナーの内容

プレミアリーグの06-07シーズンと12-13シーズンのスタッツを比較した研究1では、12-13シーズンは06-07シーズンよりも、

  • 高強度ランニングの総距離:約30%増加
  • 高強度ランニングの総回数:約50%増加
  • スプリントの総距離:約35%増加
  • スプリントの総回数:約85%増加
  • 爆発的スプリントの割合:約13%増加

※高強度ランニングとは19.8km/h以上の疾走、スプリントとは25.2km/h以上の疾走であり、爆発的スプリントとはスプリント直前に高強度ランニングの速度で走っていなかったスプリント(=急激な加速によるスプリント)を指します

 

といった結果が出ており、20-21シーズンである現シーズンではさらに高強度のプレー・スプリントが求められていることが推察されます。

あくまで一つの研究ではありますが、年々スプリント・アジリティ・プレー強度の重要性が増していると、この研究から考えることができます。

 

しかしながら、サッカーは複雑性が高いスポーツであり、他の選手や環境要因などによってプレーのパフォーマンスが左右されやすいスポーツです。

そのため、単純なスプリント速度・認知的活動を伴わないアジリティテスト・ジャンプ高などのアスレティックなパフォーマンスがサッカーのパフォーマンスにそのまま転移されにくいと考えられます。

 

「単純なスプリントは速いけど、1対1でのスプリントでは負ける」

「方向転換のトレーニングをしているけど、サッカーの中での方向転換は速くならない」

 

などの事例は、アスレティックパフォーマンスがサッカーのパフォーマンスの転移できていない代表的な例かと思います。

 

アスレティックパフォーマンスとサッカーパフォーマンスを繋いでいくには、パフォーマンスピラミッドのような階層構造で考えるのではなく、パフォーマンスを構造として考える必要があると私は考えています。

 

(実際は下が正解で上が不正解ではなく、上下2つの考えの行き来することが求められるかと思います)

 

パフォーマンスの構造は選手によって異なります。

クリスティアーノ・ロナウド選手とフィル・フォーデン選手ではパフォーマンスの構造は異なり、そのため、タスクやシチュエーションの解決方法も異なります。

(カットインからのシュートを一つ考えても、シュートへの持っていくプレーが両選手では異なることを想像してもらえればわかりやすいかと思います)

 

その選手のパフォーマンス構造を破壊することはタスクの解決方法を破壊すること、パフォーマンスを下げることに繋がりかねません。

パフォーマンス構造を壊さずに構造化を進めるためには、アトラクターとフラクチュエーターの理解は欠かせません。

 

アトラクターとはその動作に必要不可欠な要素であり、フラクチュエーターとはその動作において変動が許される要素です。

アトラクターとフラクチュエーターは動作ベースの考えであり、選手・構造によって異なるものではありません。

 

ヒップロックや上からの接地をアトラクターとするのであれば、上肢や体幹の動きはフラクチュエーターであり、いかに上肢や体幹の動きを用いてヒップロックや上からの接地などを引き出すことができるか。

 

複雑性の高い"サッカーのパフォーマンス"においては、そのアトラクターとフラクチュエーターの比率を学習していくことが重要です。

 

、、といったお話を両セミナーとも2時間ほどお話させていただきました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

参考文献

1. Barnes C, Archer DT, Hogg B, Bush M, Bradley PS. The evolution of physical and technical performance parameters in the English Premier League. Int J Sports Med. 2014;35(13):1095-100.

 
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