10月19日に難波のパーソナルトレーニングジム PM Performanceにてセミナー講師を務めました。
【下肢の運動機能とエクササイズへの展開】という題目で3時間実技を交えつつ、お話をさせて頂きました。
セミナーの内容
セミナーのガイドラインは下記の通りです。
・要素還元論と全体論
・下肢の運動機能と成り立ち
・グラウンディング
・歩行のバイオメカニクス
・下肢に関わるスクリーニング評価
・片側性エクササイズの重要性
・エクササイズへの展開
ヒト特有の運動である、「立つ(グラウンディング)」と「歩く」について理解していくことで、ヒトにとって、運動において大事な要素が少しずつ見えてきます。
例えば大臀筋。歩行時には膝関節の伸展を大腿四頭筋ではなく、大殿筋で行うべきフェーズがあります。
大殿筋が収縮して大腿骨を後方に引くことによって股関節伸展と同時に膝伸展にも作用するということですが、膝関節伸展を大腿四頭筋を優位で行ってしまうと、膝関節の過伸展であったり、床を適切にプッシュ出来ない=前方への推進力が低下します。
つまり、歩行に関しては大殿筋がCKC・矢状面上でしっかりと働くことが重要なわけですが、大殿筋のアクティベートというと、シェルエクササイズに代表されるようにOKCであったり、大腿骨を外旋させる動きが多いと思います。
完全に私見ですが、アクティベーション=筋だけのアクティベーションではなく、関節のモーション(部分の動き)もアクティベートして、ムーブメント(全体の動き)に繋げていくことが大事かと思います。
これは一例ですが、さまざまな動作の土台となる「立つ」「歩く」について理解していくことで上記のようなことが多く理解することが可能です。
特定部位にアプローチをするにしても、全体との関連を見失わないことが大事だと思います。
要素還元すること自体は悪いことではなく、要素還元だけをしてしまって全体を見失うことが問題では無いかと。
ベタですが、「木を見て森を見ず」ではダメで、二元論的思考が重要かと思います。
ご参加頂いた皆様ありがとうございました。
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