サッカーをしている方の中には「サッカーのためのトレーニング」や、「サッカー選手に必要なトレーニング」といった言葉を見たり聞いたりすることが多いかと思います。

「サッカーのためのトレーニング」とは何でしょう?

サッカー選手は他の競技の選手と違って、どんなことを考慮してトレーニングをするべきなんでしょうか??

パーソナルトレーナーの立場から考察してみたいと思います。

サッカーから考えるサッカーのパフォーマンス

サッカーは11人vs11人で行われ、基本的にはゲームの最大の目的はチームが勝つことです。

チームが勝つために、サッカーにはプレーモデルや戦術がいくつも存在します。最近で言えばストーミングやポジショナルプレーであったり、ザックリと表現すればチーム全員で守備から走るサッカー、ボールを大事に繋ぐサッカー、セーフティーに後ろから前に蹴るサッカーであったり。

チームカラーといったものもあります。FCバルセロナやアヤックスみたいに小学生年代のチームからトップチームまで同じ哲学でサッカーをしているクラブチーム、イタリア代表みたいに守備に美学を持つサッカーなど、クラブ単位でも国単位でもサッカーにさまざまな特色があります。

これらのプレーモデルや戦術、チームカラー等の要素はチームだけでなく、個人のパフォーマンスに密接に関係します。

簡単な表現にはなりますが、「足元はあまり上手くないが空中戦は強い」といったディフェンダーは後ろからボールを繋ぐスタイルのチームでは高いパフォーマンスを発揮するのは難しいでしょう。

逆に、「足元はめちゃめちゃ上手くて、判断力も悪くない、しかしフィジカルコンタクトに難がある」といった選手はデュエルを重要視するチームからはあまり必要とされないのかもしれません。

テクニック・フィジカル・戦術/プレーモデル等は複雑にリンクし、それらを分けて考えることはサッカーの本質から遠ざかることなのかもしれません。

 

上記の概念に関しては以前から少し知っていましたが、2019年の夏にセミナーにて深く勉強させて頂きました。

お時間のある方、ご興味のある方は下記の記事も御覧下さい。

ジムでのトレーニングとサッカーパフォーマンスの関係

フィジカルはテクニックや戦術等の他の要素とも複雑に関連するわけですが、ではジムでのトレーニング等は不必要でしょうか??

私はそうは思っておりません。ジムでのトレーニングはあくまでサッカーのパフォーマンスを高める土台を広げるためのものであったり、練習や試合でパフォーマンスを発揮するために必要な要素を整えるもの(コンディショニング)です。

例えば、ウェイトトレーニングでの挙上重量の増加=サッカーのパフォーマンスアップではありません。ウェイトトレーニングはあくまでサッカーのパフォーマンスの土台となる筋力等の向上にフォーカスしているだけです。

仮に挙上重量の増加によってパフォーマンスが上がったとするのであれば、それは筋力・筋断面積などの挙上重量増加によって得られる要素がパフォーマンスを発揮する上で欠如していただけです。

 

しかしながら、多くのサッカー選手に筋力や身体の使い方といったジムでのトレーニングで改善・向上出来る要素は欠如しているのではないか、と思います。それらが直接的にサッカーのパフォーマンスを高めるとは言えないですが、土台にはなります。

土台が小さければその上に建物は建てられないように、まずはサッカー選手・アスリートとしての土台を構築することも大事ではないかなと思います。

理想的なパフォーマンスを発揮するために必要な土台の部分に貢献出来るのが、ジムでトレーニングを指導する立場のフィジカルコーチであったり、人や環境によっては外部で契約するパーソナルトレーナーではないかと思います。

まとめ

サッカーは複雑性が高く、要素を分解してトレーニングしてもそれをパフォーマンスに繋げることは容易ではありません。

ジムでのパフォーマンスアップはイコールでサッカーのパフォーマンスアップでは無いということです。

だからこそ、「サッカーのパフォーマンス」を高めるためにジムでトレーニングをするのであれば、選手とトレーニング指導者の双方はサッカーの競技特性を理解しておく必要があるかと思います。

 

この観点が欠如していると、「ウェイトトレーニングをしたけどパフォーマンスが変わらない(下がった)」という結果に繋がりかねません。

 

自信がサッカー選手であったり、サッカー少年/少女の保護者でパーソナルトレーニングにご興味がある方は、トレーナーを選ぶ際に上記のことをしっかりと理解している指導者に頼ることをお勧めします。

 

Twitterでトレーニングの情報発信等も始めました。
お気軽にフォローよろしくお願いします。

おすすめの記事